咲くやこの花館の恒例イベント「おもと」展が10月30日から始まります。
ところが毎年「おもとというのは植物の名前だったんですね」というコメントを来館者の皆様からいただきます。
そこで、今回はおもとについてご紹介したいと思います。
「おもと」とは? 「おもと」はユリ科の植物で、
Rohdea Japonicaが学名です。原種は関東以西の日本と中国に分布し、暖地の林床に生育します。多くは葉が重厚感のある濃緑色で、葉の長さは30cmを超すものもあります。春から初夏に花をつけ、秋から冬にかけて赤い実をつけます。植物学的に、おもと(
Rohdea)は
R.japonicaのほか、変種である「さつまおもと」(
var.latifolia)があります。
おもとの花はどんな花? 黄白色の花被片を持つ直径5ミリの小さい花が多数密生しますが、重厚感のある植物全体から見れば地味で目立たないようです。なお、実は赤く直径1cmほどの大きさです。
おもとの模様はどうしてできるのか
おもとは、自然界の突然変異でも原種から変化して縞や斑などの模様が現れたり、さまざまな大きさ・姿になることがあります。園芸品種として栽培されているものは多種多様な交配を行いこれらの変異を起こすなどにより多様な姿・大きさとなったもので、これら「おもと」は日本の代表的な観葉植物として人々の目を楽しませてくれます。
おもとの模様はどのようなものがあるのでしょうか・ 葉の周りが白色などに変色(覆輪)。逆に内側が白色などになる場合もあります。
・ 葉の先だけが白色などに変色(爪)。逆に先だけが緑色にもなります(中透け)
・ 葉に縦の縞模様ができる(縞)。縞の太さや縞の数も多種多様に現れ、園芸の世界ではそれぞれに模様の名前がつけられています
・ 木目や網の目のような模様ができる(木目図、網目図など)
また、縞と覆輪など2つ以上の模様が合わさったものや、斑(ふ。白や黄色に変色した部位)の形が動物や物の形、何かのデザインに見える模様(図・虎)も現れます。
特に姿・形が美しい、または珍しい模様を持つ「おもと」は非常に高く評価されます。
などなど、「おもと」という植物は単純にみえて奥が深いのです。
続きます!(笑)