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サギソウの悲しい伝説

当館の夏の風物詩「サギソウ」が今、高山植物室で見ごろを迎えています。
サギソウにはその姿のように儚く散った女性の伝説がありますので、少し紹介してみましょう。

東京の世田谷公園のあるあたりは、昔、吉良氏の屋敷があり世田谷城と呼ばれていました。
世田谷城八代目の城主は吉良頼康といい、大変わがままで女好きであったそうです。
今で言うとわがままなボンボンといった感じでしょうか?

その頼康にはすでに2人の妻がいましたが、新たに見初めたのは常盤姫という家来の娘で大変美しかったそうです。
主君の命令に逆らえない家来は泣く泣く娘を嫁がせました。
輿入れの日、常盤姫は大切に飼っていた白鷺を一羽連れて世田谷城に輿入れしました。

それからというもの、頼康は常盤姫ばかりを可愛がったので他の二人の妻に嫉妬され、常盤姫の父親が謀反を企てているという噂を流され、安易にそれを信じた頼康は常盤姫を追放してしまいました。

その時すでに常盤姫は身重で、父親のもとに帰っても迷惑になると思い自害を決意しました。
そして、父親宛てに手紙を書き、連れていた白鷺にくくりつけ思いを込めて放しました。

しかし、その白鷺は途中、鷹狩りの鷹に襲われて多摩川の川原に落ちて死んでしまったことも知らず、
常盤姫は自害して果てました。

いつの頃からか、その川原一帯に白い可憐な姿の花が咲くようになりました。その花の形は、なんと白鷺の姿そのままであったといいます。
 人々は、それを鷺草(さぎそう)と呼ぶようなりました。

白い可憐な花には、このような伝説があったのですね。

サギソウ

| 植物のはなし | 11:58 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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